弁護士紹介Lawyer
実務と理論の架橋、高度の専門性
 国に権限と財源を集中させる中央集権型システムから地方分権型システムの変革が検討され、地方分権一括法の制定により自治権の範囲が拡大した結果、自治事務はもちろんのこと法定受託事務についても各地方公共団体の主体的な責任ある行政が求められるようになりました。地方公共団体が抱える法律問題は広範囲にわたっており、その解決には、憲法、地方自治法をはじめ各種個別行政法など幅広い専門的知識だけでなく、訴訟実務や破産管財人などの実務経験が要求されます。政策形成については、組織内でのコミュニケーション能力(多くの職員との協働)も必要です。私は、自治体職員(神戸市)として7年間の勤務経験を経て弁護士となり、以後、多くの行政訴訟や国家賠償訴訟を取り扱い、条例制定や各種法律相談にも応じてきました。さらに、法科大学院では、実務家専任教員として公法学(憲法・行政法)を担当し、法曹養成にも携わってきました。今後も、高度の専門的知識と20年の弁護士経験を駆使して、多様な法律問題に対して迅速かつ充実したリーガルサービスを提供してまいります。
吉野弁護士写真
吉野 夏己
(略歴)
 1960.8 兵庫県生まれ
 1979.3 兵庫県立神戸北高等学校卒業
 1984.3 中央大学法学部法律学科卒業
 1988.3 中央大学大学院法学研究科博士前期課程修了(法学修士)
 1988.4~1995.3 神戸市職員(教育委員会・経済局)
 1994.10 司法試験合格(1995.4~ 司法研修所(49期司法修習生))
 1997.4 弁護士登録(岡山弁護士会所属)
 2004.4 岡山大学大学院法務研究科助教授(准教授)
 2010.4 岡山大学大学院法務研究科教授
 2016.4 岡山大学副学長(法務・コンプライアンス担当)(2019.3まで)
(公益活動)
所属学会 日本公法学会、日本自治学会、日米法学会、比較法学会

2001 日本弁護士連合会司法制度調査会委員
2007 岡山県コンプライアンス委員会会長
2007 日本弁護士連合会法科大学院センター委員
2009 国立大学法人京都教育大学学生不祥事再発防止・危機管理体制改善
    評価委員会副会長
2012 岡山大学法科大学院弁護士研修センター・センター長
2013 (財)大学基準協会法科大学院認証評価委員
2013 岡山労働局(国)労災法務専門員
吉野弁護士写真スライド
主な取扱業務Major business
■行政訴訟・自治体法務
 行政争訟は、民事法や事件法など一般法原理とは異なる法理に支配されており、不服申立や行政訴訟の追行には高度の専門性が求められることがあります。各種行政個別法や地方自治法の知識を持たず、一般民事訴訟と同様に事件処理をすれば、思わぬ失敗をする可能性もあります。当事務所は、専門的知識と実務経験を生かし、行政訴訟における代理業務を行うとともに依頼者に対して適切な助言を行ってまいります。また、自治体が政策を立案し、あるいは、条例制定を企図するに際して、積極的な政策提言にも取り組んでまいります。
裁判所
■意見書の作成
 行政訴訟は、判例の理解を前提とした訴訟要件論や個別行政法の仕組み解釈が求められることが多くあります。これまでにも、公害防止事業費事業者負担決定取消請求事件(平成21年・福島地方裁判所)、指名競争入札における指名回避による損害賠償請求事件(平成14年・水戸地方裁判所土浦支部)で意見書を作成しました。
意見書の作成
■企業・各種団体の法務
 各企業に生起する様々な法律問題や契約事務等に関してアドバイスを提供します。また、企業活動に伴い発生する労使紛争について、労働法に関するアドバイスを提供します。さらに、これまでの経験を生かし、コーポレート・ガバナンスや危機管理についても助言を行います。もちろん、各種会社訴訟や債権回収・損害賠償請求事件にも携わり、依頼者の方々の利益を擁護します。会社や病院の支配権を巡る紛争にも対処いたします。さらに、破産管財人の経験を生かし、事業再生や破産関係の法律業務について、クオリティの高いサービスを提供していきます。
企業・各種団体の法務
■コンプライアンス
 会社の経営責任や各種団体の管理責任追及が想定される不祥事などの危機発生時の対応について適切な助言を提供します。不祥事の発生原因となった事実関係の調査にも参与し、再発防止策の策定なども行います。
コンプライアンス
■遺言・相続
 多くの会社訴訟は、その実態として親族・相続事件であることが多く、相続や離婚事件(調停及び訴訟)なども取り扱います。事業承継に関連し、遺言書の作成及び執行、相続プランニング、遺産分割協議などを取り扱います。
遺言・相続
著書・論文Publications
著書・論文
単著『紛争類型別行政救済法・第3版』
(成文堂 2012年)
共著『よく分かる地方自治法』
(ミネルヴァ書房 2009年)
共著『憲法・第2版』
(不磨書房 2008年)
■論文
①「反SLAPP法と表現の自由」岡山大学法学会雑誌65巻3-4号(2016年)
②「公的関心テストと表現の自由」岡山大学法学会雑誌63巻3号(2014年)
③「民事名誉毀損訴訟における『公的人物』と『法人』」岡山大学法学会雑誌61巻3号(2012年)
④「民事名誉毀損訴訟における『公的人物』と『時の経過』」岡山大学法学会雑誌60巻2号(2010年)
⑤「アメリカ合衆国の民事名誉毀損訴訟における非自発的公的人物の概念と表現の自由」
岡山大学創立60周年記念論文集『法学と政治学の新たなる展開』(有斐閣 2010年)
⑥「名誉毀損的表現の憲法上の価値」岡山大学法学会雑誌56巻3-4号(2007年)
⑦「民事上の名誉毀損訴訟における公的人物の概念と表現の自由」法学新法112巻11-12号(2006年)
⑧「個人情報の提供と責任」竹田稔・堀部政男編『新・裁判実務体系9 名誉・プライバシー保護関係訴訟法』(青林書院 2001年)
■実務教育
①「民事模擬裁判の教材作成の方法と問題点について」臨床法務研究8号(2010年)
②「民事模擬裁判を通して『ありうべき民事裁判』を問う」ロースクール研究8号(2008年)
③「岡山大学法科大学院におけるエクスターンシップの実践と課題」臨床法務研究4号 (2008年)
④「岡山大学法科大学院における民事模擬裁判の実践と課題」臨床法務研究2号(2007年)
■判例評釈・その他
①「判批」(交差点の中央分離帯と道路瑕疵)臨床法務研究13号(2014年)
②「公法系科目短答式試験の問題と解説」別冊法学セミナー『新司法試験の問題と解説2010』 (日本評論社 2010年)
③「判批」(小動物の高速道路への侵入と道路管理の瑕疵)岡山大学法学会雑誌60巻1号(2010年)
④「演習」ロースクール演習3号(民事法研究会 2010年)
⑤「判批」(指名競争入札における低価格調査の方法)臨床法務研究7号(2009年)
⑥「判批」(公共工事の指名競争入札における指名拒否)岡山大学法学会雑誌55巻2号(2006年)
⑦「判批」(名古屋市国際展示場使用不許可処分取消訴訟)法学新報110巻5-6号(2003年)
⑧「判批」(補助金支出に係る住民訴訟)法学新報108巻11-12号(2002年)
⑨「判批」(市職員の派遣と住民訴訟)法学新報108巻2号(2001年)
⑩「基本的個人情報の公開とプライバシー権」クレジット研究24号(2000年)
⑪「民間における基本的個人情報の保護」クレジット研究22号(1999年)
⑫「個人信用情報の提供と民事責任」クレジット研究20号(1998年)
■学会発表
「アメリカ合衆国における名誉毀損的表現と表現の自由」比較法学会・英米法部会(2014年)
事務所概要About the Firm
名称:吉野法律事務所
代表弁護士: 吉野夏己

〒700-0816
岡山市北区富田町2丁目13-12
コートサイドビル6F
TEL:086-201-3441
FAX:086-231-0233

受付時間:9:00~17:00
裁判・訴訟 pageup